2009年10月24日

リスク

今週のいつかのワールドビジネスサテライトで、自動車部品に新しい素材を利用して軽量化する、という話がありました。
(まとめて見るので、何曜日かは覚えていません...)

そこでの一コマ。



素材メーカーが新しい素材を説明するのに対し、自動車メーカーの担当者の質問。

「実績はありますか?」

 

この質問の意図は放送内ではわかりませんでしたが、「実績がないのなら、ぜひ採用して他社に差別化したい」なのか「実績があるのなら採用しましょう」なのかで、大きな差があります。残念ながら、おそらくは後者だと思いますが...

実績があるものを採用するのは楽です。何かあったときでも、担当者は責任を逃れられますので。しかし、それでは他社に先んじて優位性を確保することはできません。

戦後〜バブル前くらいまでのように、全体が成長するという局面では、実績のあるものを採用する、という戦略は間違っていません。それなりに利益が出て、それなりに成長できます。しかし、現状のように1社あるいは上位2,3社(多くても数社)が寡占する状況において、この戦略は致命的です。

となると、他社の2番煎じでは差は縮まりません。離されるだけです。自動車業界も同じ傾向にあると思うのですが、過去の考え方を捨てて現状に適応するのは容易ではありません。

 

 

「リスク」という言葉は「危険」と訳されることが多いのですが、私は「可能性」(あるいは、もしかすると「チャンス」)だと思います。リスクがないということは、何も変わらないということです。それでは、リスクを取っている相手に離されるばかりです。

リーマンショックの結果、トヨタの北米戦略が非難されるのをよく見かけましたが、リスクを取ったからこそ世界一になったということは、事実です。結果論で語るのは危険です。
(もちろん、リスクの高いものを避けるとか、リスクを低くするとか、そういう判断や活動は必要です。)

 

ということを、ワールドビジネスサテライトを見て、感じました。

 



t_kouno at 17:34│Comments(0)TrackBack(0)clip!日々雑感 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔